プードルの毛色と性格の関係ー後編ー
トイプードルの毛色と性格の関係
よくカラーによってそれぞれの個体の性格の違いがあると言われている。
もちろん生活環境などで大きく異なるが、ベースとなる性格は変わらない。
あくまでも、個人的見解ということをご理解の上、読み物としてご覧になって
いただきたい。ちなみにここで言う性格は、カラーの持つ独特の性格を指して
おり、個体の育った環境などは考慮に入っていません。
トイプードル元来の性質
トイプードルは元々が明るい性格で、活動的な運動能力の高い犬である。
なによりも頭の回転がよく、物覚えも非常に良い。その反面、頭が良い分、
上手くコントロールしないと、手のつけられない子になってしまうことも
考えられる。
各種カラーによる性格の違い
元来の性質もそうだが、各種カラーによってトイプードルは微妙に性格が
異なっていると思われる。ただ、全てのブリーダーや研究者がこれを認めて
いるとは限らないのだが、私自身の個人的見解として、やはり毛色による
性格の違いはあるのではないのだろうかと思っている。一部の研究者によ
ると毛色と性格の関係はメラニン色素の化学組成が脳内の伝達物質に似通って
いるとされている所から起因する。ただ、先にも述べたとおり、生活環境や
個体本来の血統や大きさなど様々な要因が挙げられるので、正確な所は不明だ。
【ブラック】
ブラックはトイプードルの全カラーの中で一番性格が安定しており、頭が
良いとされている。また、運動能力は他のカラーから比較すると一番ある
ように思われる。また、服従心も他のカラーよりは非常に高く、しつけや
訓練など比較的入りやすいカラーではないかと思われる。人見知りをあまり
しないのも特徴で遊び好きな傾向ではないかと思われる。
【ホワイト】
ブラック同様に性格が安定しており、他の犬とも友好的に振る舞えるカラー
だと言える。運動能力はブラック程活発な印象はないが、服従心などはブラック
とさほど変わらない。ただ、比較的飼い主に甘える度合いが強い傾向がみられる。
そういう点から自己主張が意外と強いカラーではないかと思える。
【シルバー】
中間色ということで、はっきりと性格が二分する傾向にある。温厚な性格で
人や他の犬たちの調和を重視するタイプもいれば、その間逆のタイプが存在する。
ただ、飼い主にはかなり従順な子が多い傾向だ。しつけや訓練などは、少し手こずる
傾向があるように思われる。
【ブラウン】
運動能力は比較的高く、活動的な印象のあるカラーである。ただ、周りとの調和
を好まず、単独で物事を進める傾向が多いように感じられる。訓練などはブラック
やホワイトから比べるとやや劣るところはあるが、自立心の強い割には飼い主に
甘える傾向があるように思われる。猫のようというのは語弊があるかもしれないが、
付かず離れずと一定の距離を保って生活しているように感じる所がある。
【レッド・アプリコット】
このカラーは出現よりまだ歴史が浅く、カラーとしての性格はまだ安定していない
と思われる。また、昨今の乱繁殖の結果によりプードルらしさを欠けてしまった子
が多いのは悲しい限りだ。ただ、一部のプロのブリーダーたちにより本来のプードル
らしさを求め、レッド・アプリコットの良さを考えた繁殖をされている。
このカラーはシルバーと同じように中間色となるため、歴史と合わせても安定はして
いない。服従心もどちらかというと元来のカラーのプードルたちより低い傾向にある。
また、協調性も低い傾向にあり、知らない人や他の犬たちにはどちらかというと、
友好的とは言い難い所が見られる。ただ、飼い主への要求度は他のカラーより強く、
自己主張がかなり強いカラーと言える。そういう点からしつけなどは根気のいる
カラーだと言っても過言ではない。
代表的なカラーの本来の性質をご紹介した。
ただ、先にも述べたとおり生活環境などで大きく異なることがあるので、その点は
了承していただきたい。
私自身、ブリーダー・トリマーをしていて感じたことは、ブラックはどちらかと
いうと物陰から飼い主をじーっと見つめている、ちょっと甘えたいけどどうしよう
かな?と伺う仕草があり、ホワイトはその点、私が一番って所が非常に強く、要求度
がとてつもなく高い気がする。その点、ブラウンやシルバー、レッドなどは一定の
距離を保ち、気が付くと傍にいる…と言った感じだ。いずれも中間色はマイペース
型で、適度に動物との生活にメリハリを付けたい方には最適なカラーではないだろ
うか。ブラックは、一緒に何かを楽しみたい方などに向いている気がする。
ブラック専門のブリーダーの私がいうのも何だが、そういう点ではブラックが一番
優れていて、アウトドアやフリスビーやアジリティには一番向いている性格だと
言える。飼い主と一体となって遊んでくれる、一番親しみやすい性格だと思って
いる。他のカラーよりはお子様などと一緒になって遊んでくれる友好的な性格では
ないかと自負している。
ホワイトは私の経験上だが、甘え度が非常に高い印象があるので、常に一緒にいたい
と思う場合に適しているのではないだろうか。非常に従順な性格だと思うので、
運動系よりは、ほっこり♪と飼い主とドッグカフェでまったりというイメージがある。
協調性には欠けるような印象があり、うまくコントロールしないといじけ易いような
印象がある。
トイグループに分類されるプードルでは、その名の通りのトイ(愛玩犬)
といった所だろう。チワワやマルチーズといった所と似通っている印象がある。元々
アメリカタイプはマルチーズやビションなどを交雑して出来たものであるから、日本
ではアメリカタイプのトイプードル(ホワイトなど)が多いので、その印象があるの
かもしれない。
その点日本では、ブラックはアメリカタイプと英国タイプと分かれており、アメリカ
タイプは前述の通りの傾向があるかもしれないが、英国タイプは天真爛漫なタイプが
多く、スタンダード・ミニチュアと歴史を辿り、交雑した要素が少なからずともない
のが影響しているのだろう。
ここで、カラー本来ではなく生活環境が影響してくる所以だ。カラーとしての気質を
踏まえつつ、アメリカタイプが良いのか英国タイプが良いのかでまた変わってくる。
そして、そのブリーダーたちがどのように選択繁殖をし、どのような環境で育ててい
るかで大きく性格は変わってくるのだ。犬の見た目や流行りではなく、いかに自分
の生活環境に合うかどうかを見極めて、パートナーとして迎える必要があるのでは
ないだろうか。
いろいろと好き勝手なことを述べてきたが、あくまでも個人的見解なのでその点は
ご了承願いたいが、これを見た方が、トイプードルが流行っているからとかこの
カラーがとかサイズがとかいうのではなく、犬質・気質を見極めて子犬選びの参考
になって頂けたら幸いである。
自分の生活スタイルにあったタイプを選ぶことが、人や犬たちにとって一番の幸せなのである。